今週のごあいさつ

今年最後のごあいさつ

今年も残すところあと一週間となりました。

 12月に入り、「あ、今年もあと一ヶ月だな。」と思い始めてからここまでがすごく早く感じますね。一昔前に比べて、年が変わるという実感が年々薄れていくような気がしますが、それでも年末というのは慌ただしいものです。どうぞお体に気をつけて、お正月休みはごゆっくりしてください。

 

 先週は日本に大型の寒気が入ってきて、北陸から北日本は大雪の降る所もあったようです。山陰は今回の寒気ではあまり積もることがなく、倉吉も朝方に薄っすら雪がある程度でした。お正月にかけてはどこも暖かくなるようなのでホッとしています。

 大晦日より三が日まで年頭の法要を行いますので、どうぞ初もうでにいらしてください。おみくじや縁起物など準備してお待ちしております。

 さて、今回が今年最後のごあいさつ更新となります。今年を振り返ると、金毘羅院としては、長きにわたった境内の工事が終わり、10月には慶讃法要を行うなど、新たな門出の年となりました。

 また個人的にも色々と思うところが多い年となり、受動的にも能動的にも変化を考える1年になったように思います。皆様はどうでしたでしょうか?

 やることが多く慌ただしく過ごしていると、なかなか深く考えるということが出来ないものですが、何かしらの変化が起こった時には、「自分というのは一体何なんだろう。」と思うことがあります。

 自分がどんな人間なのか。実は自分が一番よくわかっていなかったりします。

どうしてこんなことをしているのか。なぜこんな風に考えるのか。何をもって楽しみとしているのか。何が目標なのか。幸せなのか。そうではないのか。

 考え始めても自分という人間の輪郭がつかみきれません。

 ただ、自分個人を考えるのではなく、自分が出会ってきた人や影響を受けた人、物事、体験。あとは住んでいる場所や今の時代などを振り返ると、かえって自分の輪郭がはっきりしてくるような気がします。

 そういう様々な出会いによって自分という人間が出来上がっている。そういうことに気がつきます。

 「人は一人では生きていくことが出来ない」

 よく聞く言葉ですが、ひねくれた思いでその言葉を聞くと、「別に誰かの世話にはなっていない。」なんて考えてしまいます。でもそんな小さな話ではなく、自分というのは色んな出会いによって作られているというのが、この言葉の本質なのだろうと思います。

 今の境遇に満足している人もいれば、そうじゃない人もいると思います。だけど突き詰めればそういう出会ってきた人や物事に感謝のできる人になりたい。

 いつか感謝をしようと思っていると、いつの間にかその人たちはいなくなってしまうかもしれない。だから言える時にちゃんといっておきたい。

 まずは身近な家族から、この一年の感謝を伝えられれば、よい一年の締めくくりになるのではないかと思います。

 皆様にも、今年一年お世話になりました。色々と助けて下さりありがとうございました。

来年も変わらずよろしくお願いいたします。

どうぞよいお年をお迎えください。                 合掌