金毘羅院

大 平 山 金 毘 羅 院

おおひらさん こんぴらいん

金毘羅院

大平山金毘羅院

おおひらさん こんぴらいん

12月 行事予定

1日朔日祭

18日先祖供養の日

24日水子供養の日

今週のごあいさつ

大丈夫、それなりに足りています

 現物がないので詳しい文章までは覚えていないのですが、高校生の時に持っていた手帳に、「クラス替えをするのが寂しい」といった内容の日記を書いたことがありました。

 高校生の時には日記を書く習慣がなかったので、数少ない日記として記憶に残っています。

 ただ、それだけが記憶に残っている理由ではなくて、その文章にはある種の欺瞞というか、嘘が混じっていたので、より覚えているのだと思います。

 それがどういう嘘かというと、日記を書いた時のクラス替えに対する寂しさ自体は本当に思ったことなのですが、じゃあ普段からそのクラスに対して特別な愛着があったとか、毎日が楽しい思い出でいっぱいだったかというと、全然そんなことなかった。

 むしろ普段はつまらないとか、あんまり面白くないと思いながら過ごしていたように思います。

 それがいざクラス替えが近くなると、少し感傷的になったのか、日記を書くくらいセンチメンタルになってしまったというわけです。ですので、そういう日記を書いてしまったということが気恥ずかしくて、なんとなく今でも覚えているというわけです。

 ちょっと話は変わって、家に子どもがいると知らないうちにおもちゃが増えていきます。お店でそのおもちゃを見つけたときには、買ってだの、欲しいだの、ずっと大切にするだのと言うので、親が折れて買ってあげたものですが、いざ買ってみるといつの間にか飽きていて部屋の隅に転がっている。そしてまた懲りもせずに新しいおもちゃを欲しがる。

 まあ年齢とともに趣味嗜好も変わってくるので仕方のないこととして、それでも昔のおもちゃを所有し続けていると家がおもちゃであふれてしまうので、どこかで古いおもちゃは処分しなければいけない。

 だから子どもに「このおもちゃ、もう遊んでないから処分してもいい?」と聞くと、今まで見向きもしていなかったのに急に「ダメ!捨てないで!」と言われたりする。急に惜しくなってしまうんですね。困ったものです。

 また話は変わって、先日少し体調を崩して1日寝込んでしまいました。幸い熱はすぐに下がって、次の日からお寺に出られるようになったのですが、のどと鼻の症状がなかなかおさまらない。のど鼻が悪いと呼吸もしづらいしお経も唱えづらい。なかなか不便です。

 先週までは何も不自由なく過ごせていたのに、ちょっと風邪を引いただけで生活が不便になります。

 少し体調を崩しただけで、途端に健康だった時をありがたく思う。これが大病したときであれば、なおさらより強くそう思うことでしょう。

 色々な例をあげましたが、人は今まであったものを失うと、途端にそれが惜しくなってくるものなのでしょう。

 あって当たり前だと思っていれば、それをありがたいとは思わない。けれど失ってしまうと、当たり前だったことが、ほんとうはそうじゃなかったと気が付く。物でも人でも健康でも。

 あることが当たり前だと思っている時はそこには目がいかなくて、他の足らないことに目が行ってしまう。「もっとあれがほしい」とか「もっとこうなりたい」という具合に。

 これが悪いわけではなくて、だいたいみんなこんな感じなのだと思います。ただ、今当たり前だと思っていても、失ったら困るものやことが身の回りにたくさんあるのなら、それはそれなりに足りている状態なのではないかと思います。

 もしそうならば、足りていないことばかりに目を向けて、不満や不幸を感じるよりも、「それなりに足りているよな」と思っていた方が、同じ状況でも気持ちの満たされ方は大きく違ってきます。

 不足や不平で心を満たさず、今持っているものにしっかりと目を向けて、そしてそれを長く大事にしていけるよう、気持ちを向けていきたいものです。

 今週も最後まで読んでいただきありがとうございました。        合掌

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金毘羅院について

昭和37年、それまでは岡山県新見市を中心に活動をしていた先代の住職が、 新しい布教の場を求めて托鉢修行を発願いたしました。 その時に倉吉の地で 知り合った方から現在の金毘羅院の基礎となる土地を譲り受け小さなお堂を 建立しました。これが当山の始まりです。

その後、数度の建て直しを経て平成2年に現在の本堂が落慶されました。現 在ではご祈祷を中心に参拝者のご相談を聞くお寺として、地元や近隣の県よ り多くのお参りを頂いております。

また平成23年からは金毘羅院墓地「照光苑」を開き、永代供養墓「還阿堂」 を建立いたしました。

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