今週のごあいさつ

たまには思い出話でもしようか

あっという間に一月が過ぎていったような気がします。もう2月ですね。来週の日曜日は節分祭です。すでにご案内している通り参拝することは出来ませんが、お申込みいただいているお札はしっかりとご祈願をいたします。

それに伴い、2月7日は法要を行う関係上、個々のご祈祷、ご供養の参拝もお受けできません。土日はお参りが多いのですが、7日にお参りを予定されていた方は、申し訳ありませんが日にちをずらしていただくようお願い申し上げます。

さて、先日不意にこんなことを思い出しました。

私は小学校の時ラグビースクールに通っていました。週に一回、日曜日の午前中。小学校の担任の先生がそのラグビースクールでコーチをしていて、「ラグビーやってみないか?」と誘われたので、小学校3年生から6年生まで通いました。

もとより運動が得意でなかったので4年間続けても上達をした実感はありませんでしたが、部活には入っていなかったので、そういった活動は楽しかったです。

その中で年に1回くらい他のクラブチームとの試合をすることがありました。

確か小学校4年の時だったと思います。土砂降りの中の試合でした。対戦したチームがとにかく強くて、技術的なこともこちらが習っていないようなことまで出来るチームでした。当然ながら一方的にトライを決められる試合となりました。

こちらは一点も決められないまま、そろそろ試合が終了してしまいそうだという時。こちらのチームがトライを決められそうな千載一遇のチャンスがやってきました。

相手陣地のライン際でスクラムを組み、うまくかわせればトライが決められる、そんな状況でした。私はスクラムの後ろの方でとにかく踏ん張って押していこうと意気込んでいました。

ポジションを定めて、さあいくぞ!という時、なぜか前でスクラムを組んでいた子がおもむろに上体を起こしてきて、あまりの突然のことで反応できなかった私はその子の頭で顔面を強打。それで前歯が折れました。

私の前歯を折ったその子は、「痛って~」って感じでこっちを見てましたが、こっちはそれどころじゃない。幸い乳歯だったのでもともと抜けそうな歯だったのですが、それでもけっこうショックでした。

結局その後も点は取れず、試合は終了しました。

わりとショックな出来事だったのでその記憶はけっこう覚えていたのですが、さすがに最近は思い出すこともなくなっていました。

その記憶が最近ふいに、しかもおつとめでお経を唱えている時にいきなり思い出されたのです。

「僕あの時、試合とまったく関係ないところで歯を折ったよな」と。

対戦相手とのぶつかり合い、タックルをしただのされただのというラグビーらしいクロスプレイではなく、スクラムの最中ふいに頭を上げたチームメイトの頭で顔面を強打し歯を折るという、まったく誰にも認知されることのない不名誉の負傷。

そんな記憶の不意打ちに耐えられず、笑いでお経が唱えられなくなりました。

記憶って突然蓋が開いて思い出すことありますよね。

今週は、そんな実のないお話でした。

今週もこんな話を最後まで読んでいただきありがとうございました。

合掌