今週のごあいさつ

節分祭を行いました

暖かくなったり寒くなったりを繰り返しながらも、だんだんと季節が変わっていることが実感できますね。日が暮れるのも遅くなってきました。昨年の今頃はまだコロナウイルスが対岸の火事のような、海外の出来事としてそこまで危機感を持っていなかったような気がします。一年で随分と様子が違ってきてしまいました。

けれど、この我慢の冬を越えてワクチンの接種が始まれば一年後にはまた違った様子となるのではないでしょうか。今はまだ厳しい状況ですが、そのような希望をポケットの中に入れた携帯用カイロのようにささやかな温もりとして持っておきたいものです。

さて、昨日金毘羅院の節分祭を行いました。事前の案内通り参拝者なしの法要となりました。

当日の朝準備をしながら、「これ、本当に節分祭なの?」と困惑するぐらい、いつもの節分祭に比べて静かなものとなりました。やっぱりお参りがないというのは寂しいですね。

ただそんな状況でもたくさんの方がご祈願のお申し込みをしてくださり、本堂にあげたお札の数は例年とそう変わりないほどでした。

そのことには少なからず勇気をもらい、本堂での法要、そして柴燈護摩はお参りの人はいないものの熱い祈りを捧げられたのではないかなと思っています。

その模様は来週日曜日に動画の配信をしますのでご覧いただき、少しでも節分祭の情緒を感じて頂ければと思っております。

今日からはお申込みいただいたお札の発送作業に取り掛かります。なるべく早く皆様の所に届くよう努力します。今しばらくお待ちください。

そういえば、節分祭当日は天気予報では雨のない予報でしたが、ちょうど法要を始めようかという時間にはけっこうな土砂降りになりました。法要はお堂の中でするからいいとしても、そのあとの柴燈護摩は外で行うのでこんな天気じゃ困るなぁ、と思っていましたが、法要が終わるころにはちょうど雨もやみ、ほどよく湿った状態できれいに護摩の火が上がっていました。

「心配するな、大丈夫。そのままやっていけ。」そういう仏様の言葉の隠喩のように、ピタッと色んな事がうまくはまった状況でした。

そういった様々なことで勇気をもらい節分祭は無事に終了しました。

今年はこのような形での開催となりましたが、来年こそは皆様が安心してお参りできることを願っております。

「心配するな、大丈夫。そのままやっていけ。」この言葉を懐に入れてやっていこうと思います。

来週の動画配信、どうぞお楽しみに。

今週も最後まで読んでいただきありがとうございました。

合掌