金毘羅院

大 平 山 金 毘 羅 院

おおひらさん こんぴらいん

金毘羅院

大平山金毘羅院

おおひらさん こんぴらいん

11月 行事予定

1日朔日祭

3日秋季大祭

18日先祖供養の日

24日水子供養の日

今週のごあいさつ

実は怖かった大黒様のおはなし

 全く雨の降らなかった時期から一変、最近はよく雨が降り、かえって日照時間が少ないんじゃないかと思うくらいの天気が続いています。

 昨日からお彼岸に入りました。暑さ寒さも彼岸までと言えていたのはもう昔の話で、彼岸を過ぎても30度近い日が続くようです。うんざりしますね。

 とはいえ、朝晩は涼しくなり過ごしやすくなりました。お寺では作務(さむ)といって掃除も大事な修行の一つですが、暑いと作務が大変で、いつも汗だくになっていましたが、最近は朝の早い時間であれば、ずいぶん楽に作務が出来るようになりました。

 段々と気候も落ち着いてくれるといいですね。

 さて、私の部屋には木彫りの大黒様をお祀りしています。これは、私の師僧が入院をしたとき、退院のお祝いとして近しい人に渡してくれたものです。

 全部で99体作ったらしく、それぞれに99分の1と表記してあります。

 師僧はもう亡くなってしまいましたが、朝晩のおつとめの最後には毎回その大黒様に手を合わせて真言を唱えることが日課になっています。

 この大黒様。ニコニコした笑顔で恰幅のいい体格。袋を背負った姿。七福神の一柱として誰もが思い浮かべられるのではないでしょうか。

 でもこの大黒様、元々の姿はとても怖いということをご存知でしょうか?

 仏教の仏や神々のほとんどはインドで生まれたものです。大黒様も元はインドのヒンドゥー教の神で、名前を「マハーカーラ」と言います。

 「マハー」は「偉大な」という意味で、「カーラ」は「暗黒」なので、「偉大な暗黒の神」という意味で「大黒天」と漢訳されました。

 「偉大な暗黒の神」という時点でかなり怖そうですよね。でも名前だけではなく姿も怖いです。もしお時間があればインターネットで「マハーカーラ」と検索してみてください。一見の価値ありです。

 漆黒の体に忿怒の顔。複数の顔と手といった、とても日本の大黒様と同じとは思えない姿が描かれています。

 「カーラ」は「暗黒」や「闇黒」という意味ですが、同時に「時」という意味も持つようで、インドでは時をつかさどる神として崇拝されました。

 時を支配するというのはすべてを滅する力をもっているということで、また黒という色もすべての色を飲み込む色なので、とてつもない破壊の力を持った神だということです。

 なんというか、ブラックホールみたいな神様ですよね。怖い。

 そのマハーカーラが仏教に吸収されて、仏法を守る護法善神となり軍神や戦い、財福の神として祀られるようになりました。そして仏教が中国に渡ると大黒天は、とくに財福の神として祀られるようになります。

 そしてそれが日本に渡ると、今度は読み方が一緒である大国主命(おおくにぬしのみこと)と習合します。

 大国主は出雲大社などで祀られる日本を代表する神様で、神話 因幡の白兎でも有名です。

 この大国主の姿こそ、頭巾をかぶって肩に大きな袋を担いでいる(実はお兄さんたちにいじめられて大量の荷物を持たされている)、私たちの良く知る大黒様の姿と同じです。

 日本では主に台所で祀られることが多くなりました。

 こうしてインドの恐ろしい神様が、日本の神様と習合して、豊穣をつかさどる七福神の一柱となったのが大黒様なのです。

 すごい変わり方してますけど、今の形の大黒様の方が日本人には受け入れやすかったのかもしれませんね。

 朝晩手を合わせながら「本当は怖い神様なんだよな」とたまに思い出したりしています。

 今週も最後まで読んでいただきありがとうございました。     合掌

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昭和37年、それまでは岡山県新見市を中心に活動をしていた先代の住職が、 新しい布教の場を求めて托鉢修行を発願いたしました。 その時に倉吉の地で 知り合った方から現在の金毘羅院の基礎となる土地を譲り受け小さなお堂を 建立しました。これが当山の始まりです。

その後、数度の建て直しを経て平成2年に現在の本堂が落慶されました。現 在ではご祈祷を中心に参拝者のご相談を聞くお寺として、地元や近隣の県よ り多くのお参りを頂いております。

また平成23年からは金毘羅院墓地「照光苑」を開き、永代供養墓「還阿堂」 を建立いたしました。

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