今週のごあいさつ

よい信仰 明るい心

毎日毎日暑い日が続きますね。少し外に出るだけでべったりと汗をかいて、過ごしにくいと言ったらないです。寝る時も冷房なしでは寝苦しいし、睡眠時の熱中症も怖いしと年々夏が体に悪くなっていくような気がします。

私たち自身もエアコンがないと暮らしていけない状況になっていて、それも考えてみるとゾッとします。(涼しくはなりませんが)今後何十年分の温暖化予想なども出ているようですが、目をそらしたくなります。夏になるたびに実感を伴って、色々考えさせられますね。

さて、確か私がまだ20代前半の頃だったと思うのですが、とある神社さんのご家族と親しくさせてもらっていて、よく遊びに行ったり、食事をごちそうになったりしていました。

そこの神社のおみくじが一風変わっていて、普通のおみくじは紙に色々と、健康とか恋愛とか仕事とか細かく書いてあって、あとは大吉・中吉など運の良さ(?)を見て一喜一憂したりするのが一般的ですが、そこのおみくじは竹串に一言何か書いてあるだけのものなのです。

この説明だとわかりにくいので、もう少し詳しく書くと、大きな筒に竹串がたくさん入っていて、それを下に向けてがちゃがちゃ振ると、小さな穴から竹串が一本出てくるという仕組みなのですが、その筒を振る前に、自分が今一番聞きたいことを心に想って振ると、その答えとなるような一言が書いてある竹串が出てくるというおみくじなのです。

本当かなぁと思われるかもしれません。ただ私が聞いた話だと、そこの神社がすごく苦しい時に、神社の宮司さんが何度もそのおみくじを引くと、いつも「今は辛抱の時だ」とか「もう少しだから頑張れ」といった言葉が出てきたのだそうです。

そんな話も聞いたものだから、私も気になっておみくじを引かせてもらいました。

その時心に想ったことが「これから自分はお坊さんとしてどう生きればいいですか」なのですが、真面目か!とツッコミを入れたくなりますね。20代前半の純真さがあふれてます。今だったらもう少し俗っぽいことを想いそうな気がするのですが、まぁそんなことを想っておみくじを引いたら、出てきた言葉がタイトルの「よい信仰 明るい心」でした。

確かに質問の答えになってる感じですよね。捉え方は色々あって「明るい心を持つことが良い信仰につながるんだ」とか、「よい信仰をして明るい心を持っていれば大丈夫」といった解釈が出来ると思っていて、明確な答えではないにしろ、なんだかずっと心に残っている言葉になっています。

前にちょっと、信仰というのは信仰心に基づく行動のことだと書いたのですが、よい信仰と悪い信仰の線引きってあるんだろうか、と最近ちょっと考えたりしているので、その辺りも後々書いてみたいと思っています。

信仰にしろ何にしろ、根っこのところに明るい心があることはいいことですよね。

今週も最後まで読んでいただきありがとうございました。         合掌