今週のごあいさつ

余裕と柔軟性

 ・12月の半ばということで、今年も残すところあと半月となったようです。あまり実感がないのでどことなく他人ごとみたいに言ってしまいます。来週はこの時期にしてはかなりあたたかくなるようなので、そういった気候も含めて年末感が薄れていっているような気がします。

 とはいえお寺ではお正月の準備を着々と進めています。先週の大掃除に続き、正月・節分用のお札を準備したり(大量のお札が寺務所を埋め尽くしています)、お正月の法話を考えたりと、毎日それなりに忙しくしております。

 ・来週あたたかくなるとはいえ、日によってはかなり冷える日もあるので、体調にも気を付けていきたいです。毎日軽く運動をするようにしているのですが、寒い日などは体が縮こまっていて、普段通りに体を動かすと、かえって体を痛めることもあります。

 体は柔軟性を失うとすぐに痛めてしまいます。あたためて、伸ばして、痛めにくい体作りもこれからの時期は心がけなければと思っています。

 年末年始に向けて忙しくされている方も多いでしょうが、健康あっての忙しさだと思って、体調にはしっかりと注意を向けてあげたいものです。

 そして、体だけでなく、気持ちにも柔軟性をもちたいですね。「こうしなければならない、こうするべきだ」で心を縛らず、「他にもやり方があるかも」とか「相手の言うことにも一理ある」といった柔軟な気持ちは、自分の心を痛めない大切な要素になるんじゃないかと思います。

 ・いくら年末の実感がないとはいえ、年末というのは大きな節目です。節目に向けての仕事の仕方というのもあると思います。ここまでにはこれを終わらせておこうとか、いつも以上に忙しくなっていきます。

 忙しいというのは、ある意味やることがたくさんあるので働いた気にはなれます。体も疲れますが、忙しさゆえの充実感を持つ方もいると思います。

 ただ忙しいという字は心が亡くなると書くように、忙しさが続くと余裕がなくなってきてしまいます。

 余裕があるということは、ものごとを一歩引いた視点からみられるということ。忙しさばかりに目を向けるのではなく、家族や体調、楽しみなんかにも目を向ける余裕があるといいですね。

余裕があれば人にも優しくなれます。

 柔軟性や余裕、こんな時期にはかまっていられない言葉かもしれませんが、むしろこの年末だからこそ、大事にしていきたいものです。

 心も体もお大事に。

 今週も最後まで読んでいただきありがとうございました。       合掌