今週のごあいさつ

自分に身近な仏教

8月前半に来た台風以来、お天気の安定しない日が続きます。お盆も雨が降りっぱなしで、気温も例年の8月に比べて低いですね。そのおかげかお盆参りでお供えされたお花はすごくもちがよかったですが、良いことと言えばそれぐらいで、やっぱり強い雨が降り続くと不安になります。

暑い時は何日も雨が降らず体に害のあるほどの気温でしたし、雨が降ったと思ったら災害を起こすほど降り続いて、なんというか、加減を知らない天候ですよね。

目を向けることが遅すぎたとしても、これからはもっと環境に配慮するよう自分たちの生活を見直していかなければいけない、そんな時代になってきましたね。

先日『世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ』という絵本を読んだのですが、まさにこの時代の価値観を見直すきっかけをくれる一冊でした。

ウルグアイの大統領のお話なのですが、ドキュメンタリー映画もあるようなので近いうちにそちらも観てみようと思っています。

絵本はすぐ読めるのでおススメです。興味があればぜひご一読を。

さて、8月9日と22日の2回にわけて「親子で学ぶ仏教講座」というものをやりました。

難しい仏教用語をなるべく使わずに、自分の身近なこととして仏教の教えに触れてほしいと思って企画したのですが、やっぱり人前で話すのって難しいですね。

僕が一方的にいろんなことをしゃべるので「うまく伝わっているかな」とか「やっぱり難しいかも」などと思いながらやっていました。

とはいえこういうことは場数を踏まなければうまく出来ることでもないので、今後も折を見ていろんな形でこういうことをやっていこうと思っています。

僕自身、仏教の勉強を始めてみるまではお坊さんであっても自分とは縁の遠い難しい教えのように感じていましたが、少しずつ内容を理解していく中で、こんなにも自分という一人の人間の生き方に関わるものなんだという驚きがありました。

そしてこの教えは自分だけで抱えるものではなく、広く色んな人に知ってもらいたいという想いもわきました。

一口に仏教と言っても教えの内容は途方もないほど深く広いものなので、まだその端っこのあたりを少しかじったくらいの知識ではありますが、これからも少しずつ知識を蓄え、それを分かりやすく自分の言葉として話す技術も身に付けながら、多くの人に知ってもらえればと思っています。

この度の講座に参加してくださってみなさまありがとうございました。

これからも色々と企画しますが、「こんなことを知りたい」というようなリクエストがありましたらメールなどでお知らせください。

お葬式や法事以外では関わることのない、ちょっとよくわからないものではなく、実は自分の心にすごくかかわっている教えとして仏教を感じてもらえるよう頑張っていきます。

今週も最後まで読んでいただきありがとうございました。

合掌