今週のごあいさつ
12月になりました
・今年も残すところあと1か月となりました。過ぎてみればあっという間の1年で、12月は追い立てられるように日がたって、慌ただしく新年を迎えるのかな。なんて月の初めから達観をしそうになってしまいます。
本当は、やるべきことをしっかりやって、ちゃんと整えたうえで新しい年を迎えたいと思っております。
今週の金曜日、12月6日にはお寺の大掃除を有志のみなさんと行います。少し早いですが、新年を迎える準備として、多くの方にお手伝いいただければと思っています。
・思い返せば、今年は元日から大きな地震が起こり、不安を覚える年の初めとなりました。テレビで見る映像もショックの大きいもので、自分たちだけぬくぬくとしているのを申し訳なく思うようなお正月を過ごしました。
その後も長く断水が続いたり、いまだに復旧のめどが立たない場所もあるようです。
勝手な思い込みではあるのですが、お正月というのは平穏であるものだと決めてかかっていたところでの大災害だったので、より先行きの不安を突き付けられたような感じがしました。
それでもこうして一年が過ぎようとしています。色々なことがあり、いいことばかりではなかったにせよ、何とか一年乗り切ったなと、例年よりも強く思う一年でした。
地震を始め多くの自然災害が起こりやすい国です。何事もない年というのはないのかもしれませんが、願わくばおめでたい時には、おめでたいような過ごし方をさせてほしいものです。
・先日仏さまを拝む、行法の伝授を受けました。要は拝み方、どのような印を結び、どんな真言を唱えて、どのような気持で拝めばよいかという講習を受けました。今までこういった伝授ごとにあまりご縁がなく、受ける機会も少なかったのですが、この度ご縁をいただいて、高野山から招かれた位の高いお坊さんに、法を授けていただきました。
細かな作法や、印や真言の意味もたくさんお話しいただいたのですが、おがむことの意義を熱く語っていただいたことが、何よりありがたく、いい体験となりました。
普段お寺で修法をするときに、気持ちがうまくのらなかったり、気が迷うこともしばしばあって、どのように気持ちをもっていけばいいか悩んだりするのですが、このように経験を積まれた方からお話をいただくことで、気持ちの定め方を学んだ気がします。
やっぱり学ぶことって大切ですね。自分一人で本を読んで学ぶことも大切ですが、こうして人の話を聞くというのは、頭と心への納まり方が違って、より多くを学べるのではないかと思いました。
真言宗では師から弟子へ、口伝で秘法を伝え続ける伝統がありますが、言葉で伝える意義というのを改めて学んだ気がします。
さてこれから年末へ向けて、やりたいことも、やっておかなきゃいけないことも、たくさんあって、気ばっかり焦るような気持ちになりますが、なるべく一つ一つ丁寧にこなして、「令和6年もいい年だったよ」と言えるよう、大切に日々を過ごしていきたいものです。
寒くなりますので、お体どうぞお大事に。
今週も最後まで読んでいただきありがとうございました。 合掌