今週のごあいさつ
自分事の線引き
5月最後の週になりました。もう5月も終わるのかという気持ちと、ゴールデンウイークってずいぶん前のことのような気がする、という気持ちが混ざっているような気がしています。
6月に入ると梅雨になっていきますが、梅雨らしくそれなりに雨のある季節になってほしいですね。ここ最近は暑い日がその時期らしくない暑さであることが多いので、少しでも梅雨らしさがあってくれればと思います。
さて、今日は家事のことについて。
一昔前と違って、家族の中で女性だけが家事や育児を担うということが少なくなっていき、我が家も同様に夫婦でそれぞれ家事・育児を行っています。
で、別に取り決めがあったわけではないのですが、だいたいどっちが何の家事をするかはなんとなく担当が決まっていたりします。食事は妻が作って、洗い物は私がして。といったような感じで。
ただ、日によっては私が食事を作ることもありますし、妻が普段私がやっていることをするときもある。お互いが自分のできることであれば家事の交換は出来るんですね。
でも、どっちかしかやったことがないことというのは、急にやれと言われても無理なんですね。
例えば、うちの長男は視力が低下してきたので、視力矯正のコンタクトレンズをつけることになったのですが、長男はまだ低学年なので自分でコンタクトレンズを付けることが出来ない。
ちなみに私も今までコンタクトレンズを付けたことがないので、必然いつもコンタクトレンズを使用している妻が、長男にコンタクトレンズを付けてあげることになりました。
そして今まで一度も長男のコンタクトレンズ着脱に関しては、私はノータッチで来たのですが、先日妻から、そろそろ私もコンタクトレンズ着脱をできた方がいいと言われました。
その時、(妻には内緒ですが)ちょっと嫌な気がしたんですよね。なんか、「それは自分のやることじゃない」みたいな気持ちがわいて。だけど確かに私が出来ておいた方がいいはずなんです。なのでそろそろ私も「自分事」としてコンタクトレンズ着脱に関わっていこうと思っています。
思えば、家事にしろ仕事にしろ、なんとなく「自分事」にしていないことってありませんか?
役所なので「それはこちらの担当ではありません」とか言われて腹の立った経験があるのですが、自分も「それは私の担当じゃない」と勝手に決めていることがけっこうあったりします。
そして、その担当じゃないことをやれと言われると、なんで自分がそれをしないといけないんだ、という不満が出たりもします。
だけど、コンタクトレンズ着脱のことにしても、私がやらなくていい理由なんてなくて、むしろやれた方が絶対にいい、ということはたくさんあります。
思えば、「誰かがやってくれる」ということが多ければ多いほど、実は何にもやれない自分を作ってしまうことになるのかもしれません。
「誰かがやってくれる」を「自分事」としてとらえる、そういう線引きはちょっと厳しめにしてもいいかもな、と最近考えています。
最近の過剰なサービスもやってもらって当たり前になると厄介ですよね。
そもそもお坊さんって、自分のことは自分でするが基本なんですよね。気を引き締めていこうと思います。
今週も最後まで読んでいただきありがとうございました 合掌