今週のごあいさつ

秋期大祭 無事終了のご報告

 11月3日に行いました金毘羅院の秋期大祭、無事終了いたしましたことをご報告申し上げます。

 本当はもっと早くにホームページにこの文章をあげるつもりだったのですが、大祭が終わって諸々の片づけをして、そうこうしている間に私の師僧の三回忌が京都で行われるので、そちらにお参りに行って、などなどをしているうちに、すっかり文章を更新することを失念しておりました。

 長年こうして文章をあげておりますが、ここまで頭から抜けていたのは今回が初めてかもしれません。大変失礼いたしました

 気を取り直して大祭当日の様子ですが、これがなかなか一筋縄ではいかなかったです。大祭一週間前ぐらいの天気予報では全く雨の心配がないような予報だったので、こちらも安心しきっていたのですが、2,3日前から急に雨予報になって、しかも風が強くなるようだということでした。

 秋の大祭は柴燈護摩・火渡り修行を行うので、雨だとお参りしにくいというのと、風が強いと火があおられて危ないということで、気が気でない日々を数日過ごしました。

 しかも今回は子どもの縁日ごっごを始めて行うということで、それに向けて屋台の準備を進めたり、子どもたちに声をかけたりしていたので、こちらもお天気が悪いと行うことが難しくなります。

 なんとかお天気がもってくれないかと思いながらの前日の準備は、多少の風がありつつもいいお天気で、「明日もこれぐらい晴れていればいいのに」と思いながら、柴燈護摩の壇を作ったり、屋台のテントを出したりしました。

 前日夜も雨が降らず、このまま降らずにいてほしいと思っていたら明け方からかなり強い雨が降り、気温もグッと落ちて、かなりコンディションの悪い一日の始まりとなりました。

 ネットの天気予報を見ても、どうも大祭を行う午前中いっぱいは天気が悪そうで、さあ、どう対策しようかと思っていたところ、8時前に強く雨が降ったのを最後に、段々とお天気が回復していき、多少肌寒いものの気温も上がってきたので、結果としては無事に火渡りも縁日ごっこも行うことが出来ました。

 縁日ごっごでは屋台の店主体験をした子たちが「とても楽しかった」と喜んでくれましたし、同伴の親御さんたちは初めての火渡り修行に「貴重な体験が出来た」と言ってくれました。

 子どもがいると場の活気もつきます。今年の秋期大祭は例年よりもにぎやかだったように感じました。可能であれば縁日ごっこはまた行いたいと思っています。

 今年の火渡りは、炭の上を歩くやり方と、炭をよけた地面を歩くやり方、2通りを準備して、熱いのが怖い人は後者を選んでもらおうと思っていました。

 ただ、意外だったのが、ほとんどの人が炭の上を歩く方を選ばれていたので、やっぱり長年お参りしてくださる方は、少しぐらい熱いほうが、おかげがあると思ってくれているのだろうと思いました。

 毎度毎度外で行う行事に関してはお天気に一喜一憂しているのですが、今回は本当に仏様のおかげをいただいたと思っております。

 いいお天気の中火渡り修行が出来たこと、これが何よりのことでした。

 当日お参りくださった方々、大祭のご祈祷をお申込みくださった方々、ありがとうございました。

 皆様にも本尊様のおかげを受けていただければ幸いです。

                                  合掌