今週のごあいさつ

目に映る全てのことはメッセージ

 前にも一度告知をしましたが、6月22日、今週の土曜日に金毘羅院にて「からだ健康マルシェ」を行います。ヨガやマインドフルネスなどの体験や、整体や鍼灸などの施術も受けられる、楽しくお得で健康なイベントとなっています。

 自分の中で大切な言葉があって、「予防は治療よりよほど有効である」という言葉なのですが、私たちはいつも何か体の不調やトラブルがあったときのみ、病院に行ったり施術を受けます。けれどトラブルを起こしてからでは元に戻るまで時間がかかってしまいます。普段から予防をする習慣や手段をもっておくことが、長寿社会を楽しく生きるコツだと思うので、今回のイベントがそのような予防の習慣のきっかけになることを期待しています。

 参加費千円で、いろいろな体験が出来るので、興味のある方はお越しください。

 なお、22日はマルシェで本堂と会館を使用しますので、ご祈祷はすべて護摩堂で行います。ご了承ください。

 今は色々と準備が大変ですが、初めての試みに胸躍るところもあります。

 さて、最近お寺のご祈祷申込用紙に生まれ年を書く欄を追加しました。今までは数え年だけを書くようにしていたのですが、数え年が分からない方もいるので生まれ年の欄を加えました。

 そうしたところ、先日「昭和9年生まれ 数え年91歳」の方のご祈禱をしました。ふと用紙を見ると、「9と91を足したらちょうど100になるな」と思ったのです。

 その次に、「昭和45年生まれ 数え年55歳」の方のご祈祷をしました。

 「あれ、今回も生まれ年と数え年を足すと100になるな」と。

こんな偶然が続くのかな。と思い、他のご祈祷の申し込み用紙を見ると、「生まれ年 昭和39年 数え年61歳」の方の用紙がありました。

 「また100だ!こんなことがあるのか、もしかすると何か100という数字への啓示なのかもしれない」とそっと自分だけにささやかれた良い知らせを受け取ったような気持ちになりました。

 いやぁ、これはもしかすると100に関する良いことがこれから起こるのかもしれないぞと、ウキウキしていたのですが、ふと、自分の生まれ年と数え年を足したらどうなるんだろう、と思ってやってみたら、「昭和57年生まれ 数え年43歳…」

 「あれ、100だ。なんでだろう?」と思ってようやくここで、「今年は昭和生まれの人は、生まれ年と数え年を足すと100になる年なのかな?」と思い、「それってつまり、昭和元年生まれの人が数え年99歳になる年なのか」、ということに思い至り、最終的に「今年は昭和でいうと昭和99年になるのか」という結論に至りました。

 天からの啓示でもなんでもなく、単純に「昭和1年生まれが数え年99歳の年なので、昭和2年生まれは数え年98歳、昭和3年生まれは………」ということでした。

 もっと早くに気が付いてもよかったものですが、先に「偶然が重なった!」と色めき立ってしまったので冷静な考えが出来なくなってしまったようです。

 ジブリ映画の『魔女の宅急便』の主題歌で、松任谷由実さんの『やさしさに包まれたなら』という曲があります。その歌詞に「やさしさに包まれたなら 目に映る全てのことはメッセージ」というものがありますが、心が満ち足りているときには、周りで起こる出来事が全て繋がって意味のある物事に思えたりします。

 そんな風に幸せを感じることも大変結構なのですが、何でもかんでもメッセージにとらえるような早合点は気を付けた方がいいなって思いました。

 今年昭和99年ということは、来年は昭和100年なんですね。まぁ、それもあんまり意味のある事に思いすぎず、平常心で過ごしましょう。

 今週も最後まで読んでいただきありがとうございました          合掌