今週のごあいさつ

歯を食いしば……るな!

春のお彼岸になりましたが、今年は寒いですね。冷たい雨も降ってお墓参りに行こうか、どうしようか、とちょっと躊躇してしまうような

お天気です。

 少し前までもっと寒くて、こっちでは雪もたくさん降りましたが、この時期の寒さの方が身にこたえるような気がします。風邪もこの時期ひきやすいですよね。しっかりとあたためて、お体大事にしてください。

 さて、先日ハッと気がついたのですが、僕はお風呂で頭からお湯をかぶる時に、歯をぎゅうっと食いしばる癖があることに気がつきました。

 だから何だ?と思われるかもしれません。ただ、僕には「歯を食いしばる」で思い出すエピソードがありまして、それが王貞治さんと宮崎駿さんのエピソードです。

二人とも野球とアニメの伝説のような人です。この二人とも、歯を食いしばり過ぎて、歯がボロボロになったらしいのです。

 王さんは打席に入って球を打つ時に。宮崎駿さんはアニメの絵を描くときに、グッと歯を食いしばっていたから、ついには歯がボロボロになってしまったというのです。

 やっぱり一流の人は、それくらい歯を食いしばって、心血注いで物事に取り組んでいるのだな、という感心と、歯ってそれくらい力をかけるとボロボロになるんだ、という驚きがあって、このエピソードをよく覚えています。

 そこで最初の話に戻るのですが、僕もお風呂で頭にお湯をかぶる時に、歯を食いしばる癖があることを発見したのですが、僕の場合、別にお湯をかぶることに心血を注いでいるわけではありませんし、それがもとで歯がボロボロになってしまってはたまらないので、以降は歯を食いしばらないよう意識するようになりました。

 そんな風に意識していると、日常の中でけっこう歯を食いしばる機会があることに気がつきました。

 寒い時期なんかは外に出た瞬間に力を入れていたり、重たいものを持ち上げる時なんかも食いしばっていたりします。あと、腹をたてたり、我慢を強いられたりする時も。

 よく、「肩の力を抜いて」と言われますが、肩だけじゃなく、案外歯も食いしばっているんだなということがわかりました。

 それで、こういうことは無意識にやっている事なのですが、意識的に歯を食いしばってみると、すごい力を使うことにも気がつきました。こんなことを無意識にやっていたのかと思うと、ますますなるべく歯を食いしばらないように意識していこうと思いました。

 歯を食いしばったり、肩に力を入れたりというのは、何かから身を守ろうとする動物的な反応なのだと思います。そういう「身構えの姿勢」が出来るからこそ、今いる種族は生きながらえてきたのだと思います。ただ日常でそこまで身構えなくてもいい状況の中、歯や肩に力を入れてしまうと、かえって自分にダメージを与えてしまうこともあると思うので、皆さんもよければご自身を観察してみてください。けっこう不必要な力、入ってますよ。

 ニュースを見ると、思わず身構えてしまうようなことが多いです。だけど、もし自分がそのような状況にないのなら、歯も肩も力を抜いて、そこで出来た余裕の分、誰かに優しくあれるよう、意識できるといいなと思います。

 今週も最後まで読んでいただきありがとうございました。

 合掌