今週のごあいさつ

楽しい楽しい草むしり

 台風が過ぎて多少は涼しくなるのかと思ったら、全くそんなことはないのですね。相変わらず毎日暑いです。気休め程度に、「朝晩は涼しくなってきましたね。」なんて言ったりもしますが、日中これだけ暑かったら、朝晩が涼しくてもあまり関係ないような気がします。

 こちらの方ではほとんど雨も降らず、じりじり暑い日が続いています。

 でも納得いかないのが、こんなに雨が降らないのに、雑草だけはしっかり生えてくるのです。境内にも、ちょっと油断しているとぴょこぴょこと草が生えてきて、「元気が良くていいですね」とちょっと嫌味を言ってやりたいような気がします。

 ただ、草むしりをしようにも、8月の暑さときたら尋常ではなかったので、とてもじゃないけれど炎天下の中で草むしりをする気にはなれず。しかも雨が降らないので地面が固くなって、草むしりには適していない。

 いつか機を見てきれいにしないとな、とずっと思っていたところに、先日の台風の影響か、こちらでも久しぶりに雨が降り、多少は草を取りやすい環境になりました。

 ただ、手つかずの期間が長かったので、けっこう草の量が多くなってしまっていました。

 やれやれ、これをきれいにするのかと思うと気が重くなってきます。

 いつもであれば、気が重くても草取りを始めるのですが、今年は、「なんか、大勢で楽しく草取りできないかな?」と考え始め、ちょうど9月の朔日祭が近かったこともあり、「そうだ、お寺にお参りしてくださる皆さんに声をかけて、有志の方と草むしりするのはどうだろう!」と思いつきました。

 早速、朔日祭の法話を、掃除に関係したお話にして、当日法話の後に、よければ一緒に境内の草むしりをしていただけませんか?とお誘いしてみました。

 そうしたところ、さすがに急な話なので、都合が合わない方も多かったのですが、それでも何名かが参加してくださることになり、ちょっとレクリエーション的な草むしりが出来ることになりました。

 草むしり当日は、ありがたいことに曇りがちなお天気だったので、それほど熱中症を気にすることもなく、いろんなおしゃべりをしながら草むしりに励みました。

 本当は2時間ほどで終わる予定だったのですが、せっかくだから午前中いっぱいやりましょうと言っていただき、まるまる午前中を使った草むしり、おかげさまで境内がとてもきれいになりました。

 寺の人間だけでやろうと思うと、どうしても作業的になってしまい、あまり面白いものではなくなる草むしりも、このようにイベントとして、お寺に好意をもってお手伝いしてくださる方と一緒にやれば、普段よりもたくさんお話をしながら、楽しく、そしてきれいになるのだなぁと実感しました。なんか新しい発見をしたようです。

 先代の院主も草取りには厳しい人でした。皆さんと一緒に境内をきれいにして、ようやく良かったと思っているのではないかと思います。

 お手伝いいただいた方々、本当にありがとうございました。また機会があれば声をかけるので、その時はぜひご参加ください。

 今週も最後まで読んでいただきありがとうございました。        合掌