今週のごあいさつ
持続可能なご供養とは
8月になりました。連日の猛暑で過ごしにくくなっております。
8月になるとお寺の多くはお盆参りが始まって、いろいろと忙しくしているようです。
金毘羅院はそれほど多くのお盆参りはなく、むしろお寺でおつとめをしてほしいという依頼が多いので、お盆参りに出かけるということは他のお寺に比べたらずいぶんと少ないです。
前に一度、他のお寺のお盆参りのお手伝いをしたことがあったのですが、びっちりとスケジュールが詰まっていて、慣れない土地でおがんだら次の家へ、おがんだら次の家へを繰り返すのはなかなか大変でした。
あの時、伺う家によってはお茶を出していただくこともあり、水分補給は出来ているなと思っていたのですが、合わせて塩分をとることがなかったので、途中から脱水症状気味になって頭痛がしたりしてちょっとしんどかったことを思い出します。
暑い中のお盆参り、お坊さんもけっこう大変です。皆様のお宅にもお盆参りでお坊さんを招かれることもあるかもしれませんが、どうぞ温かい目でお見守りください。
さて、本日8月4日は第2回「仏事・お墓のなんでも相談会」を倉吉駅の多目的室にて開催をします。
永代供養ってどういう仕組みでいくらぐらいかかるのだろうとか、お墓じまいにはどのような手続きが必要なのだろうとか、お墓・葬儀のことを早めに段取りしておきたいといった方がお話を聞きに来られます。
よく葬儀に行くと施主さんが、「初めてのことなので何をどうしたらいいのかわからなくて」と言われることがありますが、身内を見送ることはそんなに頻繁にあることではありませんし、誰かが教えてくれることでもないので、わからないのは当然のことだと思います。
ですので、こういった機会を利用して、仏事・供養に関する知識を取り入れることも大切なのではないかと思っています。
ちょくちょくと開催をする予定ですので、今回来ることが出来ない方も、また次の機会にお越しください。
供養をするというのはとても大切なことですが、供養をしきれない方が増えているのも事実です。世の中は色々と便利になっているのに、忙しさもどんどん増していて、昔は家と墓を守ることが何より大切だったのが、時代が変わってそこまで手が回らなくなり、供養を続けるのが難しくなってきています。
最近よく「持続可能な〇〇」と言われていますが、本来物事を持続させるのってすごく難しいことです。人間は何かを長続きさせるのが苦手なんだと思います。
それでも何かを持続させていくには、そのことのハードルを下げた方がいい。
例えば供養のことでいえば、墓の管理からお参りまですべてを自分たちでしようと思うと、とっても労力がかかる。
だから普段の管理や後々のことはお寺に任せて、お墓参りや法事ごとだけ行えばよいという永代供養という仕組みは、今の時代には必要とされるのだと思います。
これからお盆に入り、供養のことを考える機会も増えてくると思います。
自分たちにとってご供養しやすい環境や仕組みは何か、考えてみるのもいいと思います。
今週も最後まで読んでいただきありがとうございました。 合掌