今週のごあいさつ

情緒のない暑さ

 今日は七夕ですね。娘が保育園から習ったのか「♪ささの葉さーらさらー」と歌っていました。願い事を書くための短冊も家に持って帰ってきていました。

 短冊に願い事を書いて、笹の葉に結び付けるって、情緒があっていいですね。大人になると七夕という行事はスルーされがちになると思うのですが、子供がいることであらためて文化に触れることが出来ることもあるんですね。

 ただ、自分が子供のころと比べて、七夕ってこんなに暑かったかなぁ?と思ってしまいます。昔はもっと涼しかったような。そして、例年この時期はまだ梅雨なので雨もよく降っていて、もっとしっとりとした季節だったように思います。

 今はもう、とんでもない暑い日が続いていますし、雨も降りだせば災害級の雨が降るしと、七夕という文化は残っていても、環境が情緒に伴なっていない感じがしますね。

 そういえば先日、三朝の蛍がたくさん見れる場所に行ってきました。昨年初めてそこに行ってみたのですが、思っていた以上にたくさんの蛍が飛んでいて(こどもが飛んできた蛍を捕まえられるくらい)、今年も行ってみようということで出かけてみました。

 ただ、今年はちょっと時期が遅かったのか、昨年よりも蛍は多くいませんでした。それでも何十匹かの蛍が飛んでいるのを見るのはうれしい気持ちになりました。

 三朝の旅館に泊まりに来ている観光客の人たちの「久しぶりにこんなたくさんの蛍を見た」とか「蛍を実際に見るのは初めてだ」という声も聞こえてきました。

 

 ただ半面、蛍も昔はもっと日常的に見られたもので、こんなふうにわざわざ見に行くものでもなかったと思うのです。それが、蛍の数が少なくなっていき、見ることの方が珍しくなったために、エンタメ化するというのか、思い出作りのための蛍見物、みたいになってしまっているのも、なんとなくさみしい気持ちになります。

 蛍を見ると情緒を感じますが、昔は季節がまた巡ってくる、その循環を感じることが情緒と言われていたと思うのですが、今ではその季節の循環が目に見えておかしくなっていて、この先に対する不安が頭をよぎってしまいます。

 そういえばここ数十年で虫の数が8割ぐらい減っていると聞いたこともあります。虫が嫌いな人には朗報かもしれませんが、大きく生態系が変わっていっているのでしょう。

 諸行無常は「かわらないものはない」という意味ですが、それを言い訳にして、なんでも好き勝手変えていいわけでもないんだよな、と思ったりしています。

 前に1度、天の川を見たことがあります。倉吉は田舎の町ですが、それでも倉吉では天の川を見たことがなくて、奈良の天川村という、名前からして天の川が見られそうなところで、夜中の3時くらいに見ました。

 すごくきれいで感動をしたのですが、「ほんとうにあるんだ!」という気持ちもありました。今までは話で聞いたり、写真や映像で見たことがあるだけだったので、実際にこの目で見ることが出来たことに驚きがありました。

 どんどん便利になるのも結構なことですが、蛍や天の川がもう少し身近にあるような、そういう環境が保持できればいいですよね。なんたって、夏は暑すぎるし、夜は明るすぎる。

 思わずぼやきたくなるような暑さですが、まだ夏の始まりなんですよね。

 ほんと、暑さに気を付けましょう。

 今週も最後まで読んでいただきありがとうございました       合掌