今週のごあいさつ
みなさんと一緒に大掃除をしました。
・先週金曜日、12月6日に年末の大掃除を、有志でお手伝いしてくださった方と一緒に行いました。
今まではこの大掃除の呼びかけを、12月の朔日祭で行っていたのですが、いつも参加してくださる方から「早めに大掃除の日程を教えてほしい」と11月の朔日祭で言ってもらったので、今年は初めて金毘羅院の公式LINEを使って大掃除の呼びかけをしました。
そうしたところ、今まで大掃除には参加したことがなかった方からも多数の参加の申し出があって、例年よりも大人数で大掃除をすることが出来ました。
日程の事前通知のつもりが、うれしい誤算につながった結果となりました。
ただ、初めて来た方に「やっぱり参加しない方がよかった」と思われてはいけないと、事前の段取りや準備はいつも以上にしっかりして、当日に臨みました。
でもそれも杞憂だったようで、いつも参加してくださる方も、今回初めての方も、みなさんとても快くお掃除を引き受けてくださり、心配していたお天気も青空の見える中、しっかりとお寺のお掃除が出来ました。
いつもより人数が多いので、例年はやらない仏器磨きを厚かましいと思いながらお願いしたのですが、こちらも「珍しい」とか「貴重な体験」と言っていただき、和気あいあいと行うことが出来ました。
・お掃除の思い出話を一つ。
修行時代に長い廊下を毎日雑巾がけしていました。雑巾がけって見ているよりもずっと疲れるものです。あの姿勢で数十メートル雑巾がけするのは単純に体力がいるし、上手に雑巾を滑らせるようにしないと、途中でブレーキがかかってしまい、余計にくたびれます。
そんなことで、はじめのうちは雑巾がけするのが苦痛で仕方なく、やりたくないなと思いながらやっていました。
でも、だんだんと雑巾がけのコツをつかんで慣れてくると、ただ廊下を往復するだけではなく、いかにきれいに掃除が出来るかということに気が回るようになってきます。
そうすると、最初あれほど嫌だった雑巾がけが、それほど嫌ではなくなってきます。
その大きな原因は、自分が掃除した場所がきれいになるのが嬉しかったから。自分が掃除をして、その場所がきれいになると、なんだかその場所に責任を持てたような気になりました。そして、責任を持てたと感じると、その場所に愛着がわいてくる。
修行期間の終わりの方になると、なんだかその長い廊下に頬ずりをしたくなるほど、その場所に愛着がわいたものです。
今回多くの方とお寺のお掃除をしましたが、願わくば一緒にお掃除をしてくださった方々が、大掃除を通して、より金毘羅院に愛着をもってもらえたら、これほどうれしいことはないなと思いました。
この度お手伝いいただいた皆様、本当にありがとうございました。
・さて、大掃除も終わり、年末までにはまだ少し間がありますが、お寺も新年の準備をどんどん行っていきます。
お正月に節分と、お寺で最もお参りの多くなる時期が迫っています。「お参りしてよかった」と思ってもらえるよう、準備を整えていきますので、体調に気を付けて年末を乗り越えようと思っています。
これから寒くなっていくようです。どうぞあたたかくしてお過ごしください。 合掌