今週のごあいさつ
ひょっとしてこの連休は最高かもしれない
連休も終わりに近づいて、四国八十八ケ所お砂ふみも明日で終了となります。今年は春の大祭が4月の後半だったので、例年より少し短い期間でしたが、連休中も多くのお参りをいただき、今年も無事に終了できそうです。
今日は真夏みたいに暑くなるところもあるみたいですが、いいお天気に恵まれ、お出かけ日和なのではないでしょうか。数年前にはコロナ禍真っ只中で、緊急事態宣言も発令されて、自粛を余儀なくされた連休もありましたが、そんなことももう忘れかけていますね。
あの時は県外に出ることも口外しにくく、逆に県外ナンバーの車を見かけたら「なんて非常識な!」と非難したりしていました。
今考えるとすごく窮屈で、気兼ねなくお出かけできることは、それだけでありがたいことなんですよね。
今年は私もコロナ以降行くことが出来なかった山岳修行に行こうと思っています。たぶん5年ぶりくらいになるので、体力・筋力の衰えもあるだろうと思い、今から少しずつ体を整えて6月初旬の修行に向かおうと思っています。
毎年山に登るのが当たり前だったのが、こんなにブランクが開くなんて、改めて生きてたら何が起こるかわからないものですし、当たり前のことだってずっと続くわけじゃないんだということを考えさせられます。
そういえば、先日同じく山岳修行をするお坊さん仲間と話をしていたら、こんな話になりました。
「何日も山に入って修行をして、ようやく家に帰った時に入る久しぶりのお風呂。あれは最高だね!だけどお風呂入り終わって子供にも“お風呂入れよ”って声掛けたら、ゲームやってた息子が途中でやめなきゃいけないから“最悪!”って一言いって風呂入ったんだよね。おんなじ風呂なのに!せっかく風呂入るなら“最高!”って思って入りたいよな。」
同じものでも、それを当たり前にある価値のないものと見るか、本当はあるだけでありがたい価値あるものとして見るかで、自分の豊かさの感じ方が全然違いますよね。
お出かけできる休日も、あったかいお風呂も、当たり前じゃなくなってから、ありがたがるのじゃもったいない。
人と比べたり、足らないものばかりに目を向けるのではなく、今持っているものだって案外悪くないぜ!って思えたら今日のお風呂だってきっと最高ですよね。
それでは皆さん、最高の連休をお過ごしください。 合掌