今週のごあいさつ

あれから1年たちました

 10月になりましたが日差しが強くて、けっこう暑い日がありますね。かと思えば朝の勤行の時は気温が13度ぐらいで寒かったりと、寒暖差が激しい季節です。 

 お坊さんの衣も厚手のものを着るか、まだ夏ものを着るか悩ましいところです。雨が降ったりすると、途端に気温が下がるし、難しいですよね。

 さて、10月中旬になりましたが、昨年行った金毘羅院の慶讃大法要からまる一年が経ちました。

 昨年の日記帳を読み返してみると、15日法要当日までの準備の大変さが記録してあって、今見てもなんか大変だったなと思います。

 それでも多くの方に助けていただき、心配だったお天気もなんとかもち、無事に終えることが出来ました。

 法要後に強く思ったのは、この法要をピークとしてはいけないなということで、何年かたって「あの時が一番よかったね」と内からも外からも思われないよう、法要の経験を足掛かりにして、さらに寺門の興隆に努めようと思いました。

 あれから1年たちました。内にいるものとしては、変化をいとわず、色々なことにも挑戦をするように思っているのですが、外から見たらどうなのでしょうね。

 内の努力が独りよがりにならないよう、「お参りした人が笑顔になって帰れるお寺」であることを見失わずにやっていければと思います。

 それにしても、人を呼ぶ大規模な行事ってやっぱり大変ですね。先日、大きな行事のお手伝いに京都へ行ったのですが、準備する側の人たちは本当に大変そうでした。当日までの準備も大変ですが、当日人が集まってきてからの慌ただしさは、見ていても伝わってきました。

 こちらはお手伝いなのでわりと気楽なもので、言われたことをちゃんとやることにつとめましたが。

 ただ気が付いたのが、手伝う側だったり、参加する側になると、お天気が悪くてもあんまり気にならないのですね。多少雨が降っても、「まぁ仕方ないか」と思える。

 だけど、準備する側は気が気じゃなくて、天気予報のアプリを常に見ているといった感じでした。

 私も昨年の法要の時には直前まで天気が気になって仕方ありませんでした。特にこの時期はお天気がころころ変わってしまうので。

 でも、今回行事のお手伝いをすることで感じたのは、参加する側は多少の雨は許容してくれるので、晴れるのに越したことはないけれど、天気が悪くても行事が失敗だというわけではないよ。ということでした。

 今後大きな行事をするときまで覚えておこうと思います。

 10月11月は天候もよいので色んなところで行事が行われていますね。

 今日も倉吉では駅伝が行われていて、お寺の前の道も選手が走っているのが見えます。

 行事に関わらなければ、「何かやっているな」といって通り過ぎるだけですが、どんな行事にもいろんな人が携わって、大変な準備を経て当日を迎えているんだよな、ということはちょっと胸に刻んでおこうと思っています。

 今週も最後まで読んでいただきありがとうございました。       合掌