今週のごあいさつ

節分祭 無事終了のご報告

 先週、2月9日に行いました、金毘羅院の令和七年 節分祭、無事に終了いたしましたことをご報告します。

 今回ほど「無事に終わった」というのがふさわしい年もないのではないかと思うのですが、今年はとにかくお天気をずっと心配しておりました。

 例年この時期は雪の降りやすい時期なので、毎年心配はしているのですが、今回は「一〇年に一度の最強寒波」と煽るだけ煽られた寒波が長いこと日本列島に居座り、北陸地方等は災害級の積雪が続き、山陰にもずっと雪予報が出続けていました。

 多少の雪ならば開催もできますが、災害級の雪ともなると延期や中止を決断しなければならない事態にもなります。

 いつもなら2,3日で寒波が去るのに、今年は「今日は積もらなかった。でも明日はわからない」という日が何日も続き、気持ち的には本当にきつかったです。

 結果から言うと、前日に積りはしたものの除雪にも入ってもらい、お参り可能な状態になったので無事に開催することが出来、当日もたまに雪が降りだす時間帯もありましたが、法要のころにはすっかり晴れていいお天気に。

 お参りも、たくさん準備した豆まきの景品が余るのではないかと心配していましたが、予想以上に、というか例年よりも多くのお参りをいただき大変盛り上がるお祭りになりました。

 足元の悪い中、お参りいただいた皆様、ありがとうございました。

 年始よりお寺の体制が変わり、準備の都合で本来の2月2日の節分から一週後の9日に節分祭を行うということでこの度ご案内をしましたが、毎日天気予報を見ながら、「本当に9日にしてよかったのだろうか」「無理をしてでも2日に行っておけばこんな心配はしなくてよかったんじゃないか」と思いました。

 ただ1週延ばしたことで準備は例年以上に整い、いつもは前日か当日にバタバタと行うお手伝いいただく方との打ち合わせも、今回は事前に時間をとって綿密に行い、当日をスムーズに進行することが出来ました。

 そこまで事前に準備をしたからこそ、まさに「人事を尽くして天命を待つ」といった気持ちで当日を迎えました。

 前日の2月8日、不安な気持ちを持ったまま雪かきをしていたところ、徐々にお手伝いの人たちが集まってきてくれて、その人たちを見ただけで、「ああ、大丈夫だ。これで不安を一人で抱えなくて済む」と大きく安心しました。

 当日も、段々とお参りの方が増え、法要前には本堂を埋め尽くすほどになり、それを見て、いつも以上に気持ちが熱くなりました。子供たちのお参りも多く、昨年から始めた子ども豆まきも大盛況。終わってみたら9日にやってよかったと思いましたが、それでも心労の多い1週間でした。また、雪の影響でお参りできなかった方には大変申し訳なく思っております。

 今回、こういった節分祭を行ってみて、つくづく「行事というのは自分たちだけで出来るものではないんだな」ということがわかりました。

 いろんな人の手を借りて、そしてたくさんの人に来てもらって初めて行事が成功する。本当に関わってくださったみなさんに感謝しかありません。

 今後も、お参りしてよかったと思ってもらえるお寺であるよう努力していきます。

 ありがとうございました。       合掌