今週のごあいさつ

思い込みは失礼の原因になる

先日久しいに「うわー、これは失敗したなぁ。」と思うことがありました。

詳しく説明するとわかりにくくなってしまうので詳細は省きながら書きますが、車を運転している時の話です。

私は一方通行の道を走っていました。すると前からこちらに向かって車が走ってきます。

車を見ると軽自動車に高齢者が運転していることを示すステッカーが貼ってあります。

それをみて瞬時に思いました。「逆走だ!」

幸い向こうはスピードを出していません。なので私は車をストップさせて車の中からジェスチャーで「こっちに来たらいけませんよ」ということを示しました。

しかし運転している高齢の男性は「何言ってるのかよくわからない」という顔をしていました。

仕方がないので車を横に付けて窓を開け、「逆走してますよ!危ないですよ!」と直接言いました。

すると相手の男性は「なんでだいやっ!」と言って怒って走り去ってしまいました。

えらい怒られたなぁと思ってからハッと気がつきました。私は今自分が走っている道は一方通行だと思い込んでいたのですが、実はもう少し先から一方通行に変わるのであって、今のこの道は一方通行ではなかったのです。そして車を運転していた男性は一方通行を逆走してきたのではなく、ちょうど一方通行とそうじゃない道の変わり目のところの交差点からこちらに向かって入ってきたのでした。

「この道は一方通行なんだ」という誤った思い込みのため相手に嫌な思いをさせてしまいました。

「ちゃんと道を理解していないこちらが悪かったな。反省しないとな。」と思ったのですが、しばらくしてからもう一度気づきました。

「いや違う。もう一つ思い込みをしていた。そしてこちらの方が失礼だった。」

それはどういう思い込みかというと、「高齢者は逆走する」という思い込みです。テレビなんかでも高速道路を逆走する高齢者を見る機会があります。

ああいうのを見ているので「一方通行(と思われる道)+高齢者=逆走」と判断してしまったのでしょうね。

そりゃ「なんでだいやっ!」と怒りますよね。何も間違ったことをしていないのに私みたいな若僧が、「おじいちゃん間違ってるよ、危ないよ」みたいな態度で誤った指摘をしてくれば誰だって腹が立ちます。「いや、間違ってるのはお前だろ!馬鹿にするんじゃねえよ!」って思いますよね。ほんとに失礼なことをしてしまったなと反省しています。

いや、ほんとすごい怒ってましたもん。申し訳なかったです。

人はしばしば思い込みをします。その中でもたちの悪い思い込みは「自分は正しい」という思い込みです。そして思っているだけならまだしもそれを態度に出すと結果的に自分が恥をかくことにもなりますし、場合によっては人を不快にさせてしまうこともあります。

「自分は正しい」はすごく簡単に思い込んでしまうことなのだけれども、「本当に正しいのかな?」と常々疑ってみるようなことがないとトラブルの多い生き方になってしまうんじゃないかと思います。

私も普段からそう思って気を付けているつもりなんですけど、今回は失敗しました。いやぁ失礼なことしちゃったなぁ。もっと気を付けます。

今週も最後まで読んでいただきありがとうございました。

合掌