今週のごあいさつ
人に会いに行く
お盆最終日ですが思わぬ大雨となりました。先週の台風以降荒れた天気が続きます。
先週行った「子どもと学ぶ仏教講座」も台風の影響でキャンセルが続き、午後の回は延期といたしました。8月22日の10時から振替で行う予定です。興味がある方はご連絡ください。
さて、今年のお盆も今日で終わりますが、お盆は亡くなった方々、ご先祖様がこの世に帰ってくる期間だと言われています。
それで、なんであの世からこの世に戻ってこようと思うのだろうとちょっとご先祖様の気持ちになって考えてみたのですが、それはたぶん、人に会いに帰ってくるんだろうなと思います。
この世に残した家族・親族・友人の顔を年に1度でも見たいな、と思って帰ってくるのでしょう。
そしてそうであるなら、あちらの世界から私たちに会いに帰って来て下さるのだったら、お迎えする私たちは機嫌よくお迎えしてあげたいなと思うのです。
せっかく年に一度の機会なのに、帰ってきたら家族が険悪な雰囲気になっていた、といった状態だったらちょっと居心地悪いですもんね。
姿を見てもらえるわけでも、お話が出来るわけでもないけれど、家族が機嫌よくニコニコしていたらきっと嬉しいでしょう。
今は世界中どこも大変な状況で、ご先祖様も「おいおい大変だなぁ」と心配されるかもしれませんが、それでも「色々あるけどなんとかやっています」と機嫌のよい姿を見てもらったら安心してくれると思います。
と、ここまで書いて気がついたのですが、私たちが行うお墓参りも「人に会いに行く」なんですよね。こちらから亡くなった方々の所に会いに行くのがお墓参り。
そう考えるとお盆っていいですよね。お互いに会いに行きたいと思い合う期間。
あの世があろうとなかろうと、魂があろうとなかろうと、それでも「会いたいなぁ」と思って行う人の営み。そういうことって人の気持ちを豊かにしてくれるのだと思います。
雨が強く降る今年のお盆でしたが、多くの方がお墓にお参りされるのを見て、こういう心の営みに関われることを改めて実感をした今年のお盆でした。
実際に人と会うのがまだまだ困難な時期ですが、人にある喜びは持ち続けたいものです。
今週も最後まで読んでいただきありがとうございました。