今週のごあいさつ
「美味しい」は幸せか?
連休に入りましたがコロナも広がっているしお天気も良くない日が多いし、なんとなくウキウキしにくい連休ですね。せっかくなのでゆっくり体を休めましょう。
先日の夕飯での出来事。ご飯を食べながら私が子どもたちに「ご飯美味しいね。」と言ったところ、5歳になる長男が「おいしいって幸せっていうこと?」と急に大人びたことを言ってきたので、「あらやだ、この子ひょっとして人生2周目なのかしら。恐ろしい子…」と内心動揺しつつも、「うんそうだね。おいしいのは幸せだね。」と同意しました。
ただそのあとも長男の悟ったような言葉が妙に引っ掛かり、「本当においしいということは幸せということなのだろうか。あんなに簡単に同意をせずに、もっと色々な角度から検証した方がよかったのではないだろうか。」と考え込んでしまいました。
そして色々と考えた結果、やっぱり「おいしいことは幸せだ」という結論に達しました。
ではなぜそう考えたかをご紹介します。
例えばこれが「美味しいものを食べることが幸せ」だったら違うと思うのです。
確かにおいしいものを食べたら「幸せ。」と思わず言っちゃうこともありますが、おいしいという気持ちはあくまで主観です。だから同じものを食べていてもその時の気持ち次第で「おいしい」と感じるときもあれば、「おいしくない」あるいは「味に集中できない」というときもあります。
例えば失恋した後とか仕事がうまくいっていない時とか、病気を宣告されたといった状況だと、普段美味しいと感じるものでもそのおいしさを感じることが出来ない。ということもありえるのです。
だから「美味しいものを食べる」ということはイコール幸せだとは限らない。
けれど「おいしい!」と感じることができるという場合は、それだけ気持ちに余裕のある時だということなので、そういう心の状態であるというのはやはり幸せなことだと思うのです。だから「おいしいということは幸せ」だと言えます。
あと「美味しいものを食べる=幸せとは限らない」と書きましたが場合によっては気持ちが落ち込んでいる時に美味しいものを食べたら気持ちが明るくなる、ということもあったりします。この場合は沈んだ気持ちを前向きにさせるきっかけとして「おいしい」ということがあったのだとすれば、やっぱり「おいしい=幸せ」だと言えると思います。
あ、あと自分の作ったものを「おいしい!」って言ってもらうのも幸せですよね。
こんなふうに今回いろんな角度からおいしいを検証してみましたが、おいしいって大事ですね。
コロナウイルスの影響で外食などをしにくい状況ではありますが、日常の中で「おいしい」と思うことを大事にしていきたいなと思いました。
おいしいと感じる幸せ。それを感じられる心の穏やかさ。
おいしいっていいですよね。穏やかもいいですよね。大事にしたいですね。
今週も最後まで読んでいただきありがとうございました。
合掌