今週のご挨拶

【原悲という考え方】  8月18日

台風が過ぎてまた暑い日が続いています。皆様のところは台風の影響いかがでしたか?
倉吉は、予想進路では鳥取にも上陸するような進み方だったので心配しておりましたが特に雨風も強くなく大きな被害はありませんでした。
ただお盆の最終日だったので、その日だけはお墓のお参りも控えめでしたが。帰省が困難になったり迷惑な台風ではありましたね。暑すぎたり台風の心配をしたりと過ごしにくい夏です。皆さんお大事になさってください。

さて、今回は今読んでいる本のご紹介をします。河合隼雄さんの『神話と日本人の心』という本です。
ユング派の心理学者で文化庁の長官まで勤められた河合隼雄さんは、色々な本の中で「物語の持つ力」「物語の持つ意味」を書いておられましたが、この本も日本神話を海外の神話と比較しつつ、いかに神話という物語が日本人の心に影響を与えているかがとてもわかりやすく書かれています。
本の紹介と言いつつも実はまだ途中までしか読んでおらず、全体的な紹介は出来ないのですが、一点とても心に刺さった箇所があったのでそちらをご紹介します。


河合隼雄さんが書かれるには、ユダヤ・キリスト文化には、人間が生まれながらにして持っている「原罪」というものが根本にある。それに対して日本の神話の中にある「美」の中には深い悲しみの感情が流れている。それは神話だけでなく、後の世代の『源氏物語』などにも見られ、その悲しみの感情を「あわれ」という言葉であらわしていた。このように神話から続く根源的な「悲しみ」をキリスト教の「原罪」に対して「原悲」と呼んではどうだろうか。と書かれていました。
そして日本のように人間と自然とのつながりを切ることのできない文化の根本に「原悲」があると書いてあります。
ただ自然崇拝とかアニミズムといった話になると何だかややこしく感じますが、日本人の根っこのところに「悲しみ、もののあわれ」といった感覚があるのはどことなく実感としてあるのではないでしょうか。

それから僧侶として「悲しみ」と聞いて思い浮かべるのが「慈悲」という言葉です。これは「慈悲」で一つの言葉と捉えがちですが厳密に言うと「慈」と「悲」にわけられます。
「慈」は慈しみ、「悲」は悲しむことというより、他人の悲しみを理解するという意味です。
ここに「原悲」という考えを足してみると、生きるということは誰しもが根本のところに「悲しみ」がある。それを理解しているから相手を慈しむことが出来る。といった意味にとらえることが出来ます。

ただこう言ったことはいちいち説明をしなくても、どこかで理解できていたように思います。やはり「原悲」ということについてどこかで実感があるのでしょうか。
神話というと難しい神様の名前がたくさん出てきてストーリーが頭に入ってこないという印象がありますが、この本はわかりやすくあらすじがたどれ、また神話を通して学ぶ日本文化は素晴らしい!と無暗に日本賛美をするのではなく、他の文化圏との比較をしつつ、共通するところ、違う所、それぞれを挙げつつ各文化の良いところを指摘しているのも良いです。

興味があってお時間があればぜひ手に取って見て下さい。私も読み進めるのが楽しみです。

今週も最後まで読んでいただきありがとうございました。

合掌

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