今週のごあいさつ

年末のブルース(ぼやき)

 どうも天気予報が怪しいなと思っていたらちゃんと雪が降りました。こういう時の天気予報ってはずれないですよね。はずれても誰も怒らないのに。まぁこの程度の雪でよかったです。

 寒い日が続いていますが、先週の金曜日にお寺の大掃除をしました。ちょうど寒い日の間の暖かい日にすることが出来て、途中から「暑い暑い」と言いながら掃除されている方もいました。ほんとお天気でよかったです。

 たくさんの方にお手伝いをいただいたのですが、年々皆さんのお掃除の熟練度が上がっていき、「一日でここまでは出来ないから、後日やるしかないか」と思っていたところまでお掃除してもらい、掃除に関しては年越の準備が整いました。

 お手伝いいただいた皆様ありがとうございました。本当に助かりました。

 ただ一点惜しむのは、掃除の様子や終わった後の集合の写真を撮って、後日SNSに載せようと思っていたのですが、私自身が掃除に夢中になってしまい、撮影のことをすっかり忘れてしまっていたことです。

 SNS慣れしていないとこういう時に機転がきかなくなりますね。来年こそは必ず。

 大掃除も終わり、年明けまで半年を切りました。お寺も引っ越しやら何やらで慌ただしくしていましたが、そろそろ本腰を入れてお正月の準備に取り掛かっているところです。

 ただ年々、おそらくほとんどの人たちが、年末になっても年が明けるという実感が昔ほど持てなくなっているのではないかと思います。

 理由は色々とあるのでしょうが、私が思うのは暮らしが豊かになったからじゃないかと考えています。

 今ほど豊かではなかったころは、クリスマスやハロウィンなどの外来のイベントもすくなく、年を越すというのは年中でもかなり大きなイベントだったと思うのです。だから年越の準備も念入りにするし、お正月だからと普段より贅沢をしたり着飾ったりする。

 だけど全体的に豊かになってくるとお正月だけが特別な日ではなくなるし、お正月に向けての様々な準備も、大変だからと簡略化されてくる。そうなると年末や年越といった実感がわかなくなるのも当然のように思えますよね。「盆と正月が一緒に来たよう」なんて現代ではピンとこない言葉になりました。

 

 そういったことがいいとか悪いとかを言いたいわけではなくて、豊かになるのはいいことだし、情緒がなくなるのは少し寂しいけれど、変化しないことなどないので、「変わっていくんだなぁ」ということを実感すればいいのかなと思っています。

 とはいえ、やはり年が変わるというのは一つの区切りであって、その象徴の一つと言える「初もうで」を担う立場として、お参りに来られた皆さんが気持ちよく年明けを迎えられるように、お正月に向けての準備をしっかりやっていきます。

 

 あとは雪が降らないことを祈るのみです。覚えておられるでしょうか。大みそかに2年連続で大雪が降っていることを。今回はせめて3が日までは積もらないでもらいたいものです。

 今週も最後まで読んでいただきありがとうございました。

 合掌