今週のごあいさつ

人並みに木魚に憧れる

早いもので8月ももうすぐ終わりますね。

先日2回目のコロナワクチンを接種しました。もともと風邪をひくと高い熱を出しやすい体質なので覚悟をしていましたが、案の定39度を超える熱が出て、体もだるく、しんどかったです。あと注射打つ時も一回目は痛くもなんともなかったのに、2回目は神経に当たったのかものすごく痛かったです。アメリカでは3回目の接種が始まりそうですが、あんなに痛い注射だったらもう一回打つのは嫌だなぁ、なんて思っています。

とはいえ、前にもこの場で書いたことですが、仏教には「不殺生戒」という大事な教えがあります。「殺してはいけない」ということです。自分がコロナウイルスに感染し、それを他の人にうつしてしまうと、自分の意志とは関係なく不殺生戒を破ることになるかもしれません。また直接コロナウイルスで亡くなることはなくても、入院患者が増えることで本来入院できていた人が入院できなかったり、予定していた手術が延期されたりする可能性だってあるはずです。

そういうことがワクチン接種で少しでも避けられるなら接種した方がいいと思います。

自分の命を守るだけでなく、自分が誰かの命を奪う人にならないために、普段からの感染対策とワクチンの接種は必要だと思っています。

とはいえ副反応きつかったです。個人差はあるみたいですけどね。

さて、全然違う話題になりますが、金毘羅院には木魚がありません。あの「ポクポク」と鳴るお坊さんがお経を唱えながら叩く道具です。

主に禅宗や浄土系の宗派が使うものなので、うちのように真言宗ではあまり使うことは少ないです。ただ真言宗のお寺でも使っているお寺さんはあるので絶対に使ってはいけないというものではないのですが、とにかく金毘羅院では使っていません。

それで何が言いたいのかというと、普段使う機会がないので一般の人と同様に「ちょっと木魚叩いてみたい」という願望があるのです。ありますよね、そういう願望?

あの「ポクポクポクポク…」っていいですよね。一度は叩いてお坊さんの気分を味わってみたい。(僕はお坊さんですが「木魚をたたかない方のお坊さん」なので)

それで先日、幸運なことに木魚をたたく機会に恵まれました。(お坊さんなのでそういう機会に恵まれるチャンスは格段に多い)

小ぶりな木魚でした。

叩いてみたら本当に「ポクポクポクポク」と小気味のいい音が鳴りました。

嬉しかったなぁ。

皆さんも機会があれば一度叩かせてもらったらいいと思います。別に叩いて罰が当たるものでもないですし。あ、でも遊び半分ではだめですよ。憧れ半分でたたく分にはいいと思います。

おそらく木魚とゴーンと鳴るでっかい鐘(梵鐘といいます)は一般の人が一度は叩いてみたいお寺のものなのではないでしょうか。ちなみに梵鐘は修行時代に散々打ったのであまり憧れはありません。

鐘も打たせてくれるお寺はけっこうあると思うのでどうしても打ってみたいと思う方は色々調べてみてください。

と、長々変な話を書きましたが、何が言いたかったかというと、お坊さんも宗派が違えば木魚に憧れることもあるんだ、ということです。

そこには何の教訓もありがたい教えもありませんが、そういうこともあるのだと、ちょっと書いてみたくなったので書きました。

今週も最後まで読んでいただきありがとうございました。

合掌