今週のごあいさつ

通行止めのお知らせ(慣れるまでは不便です)

 1月も半ばとなり、令和6年が少しずつ身に馴染んできたころではないかと思います。

 倉吉は、雲一つないいいお天気の日もあれば、みぞれ混じりの雨が降る寒い日もあったりと、落ち着かないお天気が多いですが、それでも雪が降らないだけ、例年よりもずっと過ごしやすい冬に感じます。

 お正月気分は落ち着きましたが、金毘羅院では受験の合格祈願や節分も控えていることもあり、厄除の御祈願などまだまだお参りの多い時期になっていますが、1月15日より鳥取短期大学から坂を下ってくる道が、令和7年9月30日までの長きにわたって、道路拡幅の工事の為、通行止めとなります。

 今後金毘羅院にお参りの場合は、倉吉駅北口方面から来ていただくか、線路を隔てた駐車場に車を停めて来ていただくようになります。

 長期間の工事でお参りが不便になりますが、しばらくの間はご参拝にご注意ください。

 それにしても、昨年に3年にわたるお寺の工事が終わったところですが、そのころから考えても、ずっとお寺近辺では工事をしていることになります。

 工事が始まる前は色々と考えたものでした。門が通れないときはどこから入ってもらおうか。とか、騒音はどれくらいあるだろうかとか、工事関係者が境内に常にいるのはどうだろうかとか、不安をあげればきりがありませんでした。

 それで、工事が始まれば心配していたように騒音もありましたし、お寺の出入りする場所もその都度変えなければいけませんでしたし、毎日工事関係者が境内を歩いていますし、とにかく工事が始まる前に不安に思っていたことは全部現実となりました。

 ただ、そういう状況は徐々に慣れたんですよね。初めのうちは不便や不都合が出ましたが、その状況が長く続けばいつの間にか慣れてしまって、あまり気にならなくなったり、不便・不都合を感じなくなりました。

 人間というのは、良くも悪くも状況に慣れていくものなのですね。

 私たちは未来を思う時に、明るい希望なら希望の、暗い絶望なら絶望の、ピークの時を考えます。「こんなに良いことがあれば嬉しいだろうな。」「こんなに悪いことがあれば嫌だろうな」と。

 だけど良い状況も悪い状況も、それが続けばいずれ慣れてしまうものです。私たちはその一番いい状況や一番悪い状況のことだけを計算しがちなのですが、本当はそこから慣れていくことも勘定に入れておいた方が、良くも悪くもいいんだろうな、と思います。

 まあとにかく、15日からは通行止めが始まって不便に感じる人も多いと思いますが、1年半後には広くて通りやすい道が出来上がるはずです。その時を楽しみに、不便にも少しずつ慣れていきましょう。

 今週も最後まで読んでいただきありがとうございました。         合掌