今週のごあいさつ

○○心と秋の空

11月になりました。すでに何度もご案内しておりますが11月3日に金毘羅院秋季大祭を行い、柴燈護摩・火渡り修行を厳修します。

例年でしたら午前中に法要、午後から火渡りという日程ですが、今年はコロナウイルス感染防止の為、本堂での法要は僧侶のみで早いうちに行い、皆様にご参拝いただくのは火渡りのみといたしました。10時30分から始まりますのでどうぞお参りください。

大祭について、準備は整えておりますが気がかりはお天気です。天気予報をみるとちょっと怪しいようですが、なんとか火渡りの最中は雨がふらないでほしいところです。

つい先日までいいお天気だったのに、やっぱり秋の天気は変わりやすいですね。

このようなうつろいやすいお天気を女性の心に例えて「女心と秋の空」っていう言葉もありますね。

ただこの言葉、私がその言い方で覚えていただけで、「男心と秋の空」という場合もあるみたいです。

なんか男性が「女の心は秋の空みたいにころころ変わるよな。」と笑っている横で「男だって見せかけだけで心の中は一貫してないでしょ。」と女性が冷ややかに言っているようで面白いです。

ただ、まぁつまりは男性の心も女性の心も秋の空のように移ろうもののようです。

でもこれ他の心でも同じように言えますよね。例えば「子ども心」とか。さっき笑っていたのに急に機嫌を悪くしたりします。そして目まぐるしい速さで成長するので心の中もどんどん変わっていきます。まさに「子ども心に秋の空」です。

そしてさらに、「青年心」も「中年心」も「老人心」もみんなみんな首尾一貫した心なんて持っていない。

おや、これひょっとして発見しちゃいましたか?「女心」とか「男心」と限定するのではなく、「心は秋の空」という真理。私はとんでもないことを発見してしまったのではないでしょうか。これを発表したらネットニュースとかで「心は秋の空」が急上昇ワードになるかもしれません。

とまぁうそぶいてみましたがちゃんと気づいております。これ「諸行無常」のことですよね。

外回りを一周回って「変わらないものなどない」という仏教の核心にもどってきました。新しくもなんでもなく、2500年前から言われていることです。

秋の空に例えられるがごとく、私たちの心は取り扱いが少々難しく、上がったり下がったりコントロールしにくいです。それこそお天気がいいか悪いかで一喜一憂したりします。だけどそれはお天気が変わるのが悪いのではなく、自分の心がそれを良いだの悪いだの都合に合わせた判断を下すから上がったり下がったりするのです。だからそのことをよく肝に銘じて心のコントロールを出来るようになった方がいいよ、というのが仏教の教えです。

ですので大祭のお天気がどうなるか、自分の力を超えたことに対しておろおろとすることなく、どっしり構えて当日を迎えようと思います。

どうぞ皆様のお参りをお待ちしております。

あと心は秋の空のように移ろいやすいかもしれませんが、秋のお天気の日は秋晴れと言われます。秋晴れの日って気持ちがウキウキするようなお天気ですよね。お天気だけで気持ちが上がる日って年間通してもそんなにありません。だから秋晴れは特別なんです。

心が秋の空のようであるならば、きっと秋晴れのような心の時もある。そう思うとちょっと勇気出ますよね。

今週も最後まで読んでいただきありがとうございました。

合掌